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映画とイベントのざっくりした感想ばっかり

劇団ヘロヘロQカムパニー第28回公演 リザードマン〜Bitter Pain Dolls〜

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第28回公演 最新版 - ヘロQ TV|ニュース
例外公演がとても楽しかったので、本公演も見に行きました〜!
大阪から 弾丸で次の日仕事です)
ソワマチ見ました。昼は通路席、夜は一番後ろで、両公演とっても楽しめました!

お話は結構リアルというか、アンドロイドに心を持たせるかどうかだったり、医療措置としてのサイボーグ化の是非だったり、人体実験だったり、様々な「生と死」がテーマだったと思います。人体実験の成功例として自分が生きていていいのかを悩んだり、人間を生物兵器にしたり、バイオテロだったり。これからの世界で起こりうる(起こっている)問題を扱っていたように感じました。
すべての始まりは人間が人間であるだけでなく、それ以上の生命を望んで始まるエゴだったり、孤独を感じすぎたただのわがままだったり、大きさはバラバラだけれども、世界は「心」が重なりあってできている。だから人はものに心が宿ることを想像し、そして機械の人間にも心があることを望むのかもしれません。
いろいろ考えたことはあるのですが、うまくまとまらないのでこの辺りにしておきます。

その中でいちばん印象に残ったのは置鮎さんの怪演。
舞台に立つ置鮎さんは初めて見たのですが、過去の研究員の姿、そこから嫉妬に狂っていく姿はとても迫るものがあり、グイグイ引き込まれました。すごかった…特に首を傾げる癖がどんどんひどくなっていくところ。あの演技は何を参考にしたのでしょう。賢いひとってそうなのかな…(知り合いにも賢すぎておかしい人が同じような癖をもっているのでそう思ってしまった)
例外公演がタイトルにある通り喜劇だったので、本公演がとてもシリアスで驚きました。しかしマスターが「水が冷たい!よーし、俺はここからふたりの戦いを実況するッ!」って言ったときは「本物のマイクマン関だー!!」と興奮してしまいました。笑

舞台のエフェクトの映像が細部まで施されていて面白かった!
特に過去の表現のサイドが砂嵐のような感じだったのに注目してました。
過去の映像が乱れる感覚…でもこれってデジタル時代のひとには砂嵐もビデオのザーザーもわからないんだろうなあと考えてしまいました。
あれ後ろから投射してたんですね…そうだよね機材見当たらなかったし

しかもスクリーン(?)が扉になるのには驚いた。
幕の奥も使い、前後の動きもふんだんに使っておられたと思います。
幕の奥が部屋に見えるの不思議ですよね。何でなんやろうね。
あと右下の扉がレンガ表現でヒロインを連れ去るところのエフェクトたまらんすきでした!

アクションもすごかった。研究所を襲ったときの所員がいっぱいでてくるところで、通路席だった私は、舞台を集中して見てたから、横からキャストが走ってきて心底驚いた。びっくりした。しかも最初だけじゃなくて、走り回ることが多かったですね。目の前にキャストが来ると、やっぱりどきどきするし、そのまま舞台に引き込まれやすいですね。

昼夜と観劇したので、同じシーン、同じ台詞でもすこしずつ空気は異なるし、大楽の最後にはナマモノ感をとても感じましたね!笑
噛んだのが本当に残念ですが、DVD収録じゃなくてよかったですね!
そういうところも含めて、やっぱり舞台は映画と異なる面白さがあってすきです!

映画は完成品。みんなおなじものを見る。でも舞台は全く同じものは二度と出来ない。それが舞台の面白いところだし、何度も通いたくなる要素、魅力のひとつだと感じます。勿論映画も好きで仕事してるけど…うーん、だから映画の上映もイベント付き上映がいいのかな…?でもそうなると映画の価値が下がりそうだよね。そうじゃないんだよね。うーん、何て言うか難しいんですけど。

ともかく!とっても楽しかった!です!大阪から弾丸で来て良かった。
キャスト、スタッフ、お客さま、みなさんお疲れさまでした!また行きます!(えっ次3月?休めるかな仕事…)